はじめまして、福耳と申します。
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縁あってこのブログを訪れて下さっているあなたは、現在ピアノを教えている、または教えたいと思っていらっしゃるのではないかと思います。
一番最初の投稿となるこの記事では、まずは「ピアノの先生にはどうすればなれるのか?」についてお答えして参ります。
目次
どうすればピアノの先生になれるのか
音楽大学(短期大学)のピアノ科を卒業する
ピアノの先生になることを目指すにあたり、最も一般的で確実な方法は「音楽大学のピアノ科に入学して4年間音楽を学び、卒業する」ことです。
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私はこのコースを辿りました。
我が国では、学歴はまだまだその人の専門性を決定づける重要な要素です。
「〇〇音楽大学ピアノ科卒」という肩書は、我が子にピアノを学ばせようとする保護者の方々に一定の安心感を与えます。
音楽大学卒業後も、学歴が指標となるため比較的生徒さんを集めやすいのがメリットと言えます。
デメリットは、東京芸術大学などの国公立大学を除いて学費が高いことでしょう。
さらに、学費の他に楽譜代専門書籍代、楽器のメンテナンス費用などがかかります。
入学試験に合格するためには、ピアノの実技試験のほか、聴音やソルフェージュ(新曲視唱)、楽典、初見演奏などの課題をもクリアする必要があり、実技とは別に勉強して準備しておく必要があります。
また、各音大には短期大学が併設されていることが多いです。
入試内容やカリキュラムは音大に準じますが、学費負担は2年分ですみます。
ただ履歴書には「〇〇音楽大学短期大学部ピアノ科卒」と書くことになりますので、一部の保護者の方へのアピール力に若干欠けるかもしれません。
教育学部音楽科を卒業する
教育学部音楽科の大学は、小中学校の音楽の教員を養成するための学校です。
音楽そのものを専門に学ぶというより、「教育」に重点を置いたカリキュラムが組まれています。
教育学部からピアノの先生を目指すことを考える方はこちらの記事をどうぞ↓
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国公立大学の教育学部には音楽科のある大学がいくつかあります。
通常の音大と同じように聴音、ソルフェージュ、楽典の試験があるケースも多く、各大学によって試験科目もレベルも異なります。
実技の課題曲も各校によって違いますが、多くは音大並みで、卒業後にピアノ教師になることは十分可能です。
国公立大学教育学部のメリットは何といっても学費が安いこと。
その分、合格するためには実技と聴音や楽典などの他に学科の勉強も必要となり、なかなかハードルは高くなります。
また、授業内容は専門楽器の実技より教育学や教職に関する科目が多くなる傾向にあります。
鍵盤楽器の専門学校を卒業する
首都圏や関西の大都市圏では、数多くのピアノ・キーボード演奏者を養成する専門学校があります。
入学基準は各学校により様々です。
専門学校でピアノを学ぶメリットは、2年でカリキュラムが終了するために学費負担が音楽大学よりも少なくて済むことです。
デメリットというより特色としては、クラシック音楽よりはポピュラーミュージックやジャズ、コンピューターミュージック、作曲などを多く学ぶカリキュラムが組まれているようです。
したがって、クラシックピアノの先生を目指して専門学校を選ぶ際には、かなりピアノ実技の習得を意識して学ぶ必要があるかと思います。
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その他のケース
音大や専門学校などを卒業していなくても、ピアノを教えることを仕事にしている方は大勢います。
「ピアノの先生になるための国家資格」というものはありません。
なので、ピアノ演奏の技量を持ち、指導力のある方であれば音大卒などの肩書がなくてもピアノ教師として活動することに何ら問題はありません。
例えばピアノ演奏の腕を見込まれてご近所のお子さんが習いに来たり、ご自分のお子さんを教えていたらそのお友達も頼まれて教えるようになり‥というパターンが多いようです。
教わる側の生徒さんさえ納得していればよく、ある意味最もコストパフォーマンスの高い「ピアノの先生のなり方」と言えるでしょう。
デメリットは、あなたのピアノの技量を伝える客観的な指標がないため、生徒さんを募集する際には学歴以外の強みをアピールしなければならない点でしょうか。
どんなピアノの先生になりたいですか?
ピアノの先生になるためには、音楽大学を卒業するだけでなく様々なルートがあることがお分かり頂けたと思います。
あなたがその気になれば、いくらでも道は開けてきます。
ぜひ頑張って頂きたいと思います。
さて、ここでちょっと考えてみましょう。
あなたは、どのようなピアノの先生になりたいと思いますか?
その答えによって、上記のルートのどれを選べば良いかが少々変わってきます。
とにかく正統派クラシック音楽のピアノ教師になりたいと思われるのでしたら音楽大学ピアノ科をおすすめします。
実技をみっちり学べますし、音楽理論や音楽史など、のちのピアノ教師としての仕事に役立つ勉強もたっぷりできます。
その気になれば4年間ピアノ漬けの日々を送ることもできます。😁
音大での授業内容や入試についてはこちらの記事に詳しいです↓
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逆に、クラシックではなくジむしろャズやポピュラー音楽に重点を置いたレッスンをしたい場合は、専門学校の方が選択肢は多くなります。
音楽大学でジャズやポピュラー音楽を専門的に学べる大学は限られるからです。
また、音大や専門学校などの高い学費負担は難しいけれど、どうしてもピアノの先生になりたい!という場合には大手楽器店のグレードテストは強い味方となるでしょう。
実際に音大を卒業していなくても、楽器店の講師をしている方はたくさんいらっしゃいます。
求められる演奏力、伴奏づけや即興演奏力などをご自身で勉強する必要はありますが、音大に4年間通うよりはずっとハードルが低いはずです。
あなたはどんなタイプのピアノの先生になることを希望していますか?
目標とされる教師像は固まってきていますか?
ピアノの先生になるために大切なこと
ピアノの先生になりたいとのあなたのご希望を、心から歓迎します。
上記のどのコースを進むにしても、決してラクな道のりではありません。
大変なことも多くありますが、とてもやりがいのある仕事です。↓
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ところで、ピアノの先生になるための、最も大切な要素は何だと思いますか?
- 素晴らしい演奏技術
- 有名音楽大学卒業、海外の有名音楽大学への留学経験などの学歴・履歴
- 教えるための指導力
- 教室運営のマネジメント力
- 人柄の良さ
- 子どもが好き
‥‥他にもありそうですよね。
人によって望ましいピアノ教師のあり方は違いますので、正解はないと思います。
ある生徒さんにとっては必須な項目が、他の方にはそれほど重要でなかったりもするでしょう。
ただ一点、これだけはなくてはならないと思われる要素を私なりに考えてみました。
それは、人を導く存在になるのだという心構えです。
ピアノに限らず、勉強でも、スポーツでも、指導者に求められる資質は、「他人を育て、導くことに対する誠実で真摯な取り組み」であると考えます。
どれほど素晴らしい演奏能力、学歴、指導力があろうとも、人を育てるということの重さを理解していなければ、すぐれたピアノの先生になることは難しいでしょう。
一介の街のピアノの先生である私が、40年近い経験の上にたどり着いた結論です。
縁あってこの記事をお読み下さっているあなたは、もしかするとまだお若くて、この項で私が書いたことについてまだピンと来ないかもしれません。
でも、それだけではないんです。
いずれお分かり頂ける日が来ることを確信しています。
このブログでは、私の経験から得られたこと、感じたこと、発見したことなどを、少しずつ書き記していくつもりです。
これからピアノ教師として歩み出すあなたのために、このブログが少しでもお役に立てれば幸いです。
どうぞ、じっくりお付き合いくださいね。