音大は出ていませんし音楽関係の職歴などもありませんが、ピアノの腕には自信があります。
今からピアノの先生をめざすのは無理でしょうか?
主婦として子育てをしながら、あるいは社会人として働きながら、ピアノを教える仕事をしたいと考える人は意外と多いもの。
また、音大を卒業していなくてもピアノ講師として働いている人は少なくありません。
-
音大卒以外でもピアノの先生になれる!低予算で目指す3つの方法
もしもあなたがピアノの先生を目指すなら、まずは音大のピアノ科で学ぶのが一番確実です。 関連記事 ピアノの先生になるにはどうすれば良いでしょうか ピアノ初心者を対象に教える時の演奏力はどれくらい?他に必 ...
続きを見る
大切なあなたの夢を叶えるために、色々と考えてみました。
目次
音大を卒業していない主婦のピアノ教室開業は生徒集めが課題
ピアノ教室を開くのに特別な免許や資格、届け出などは必要ありません。
意外にも、「ピアノ教室の先生」を名乗ることはとてもカンタンなのです。
極端な話、ピアノが多少弾けさえすればOK。
音大を卒業していようがいまいが、習いたいという生徒さえいればあなたは今日から立派なピアノの先生であり、堂々と「私はピアノ講師です」と名乗ることができます。
昨今は子どもの数が減っている割にピアノの先生は増える一方。
音大を卒業しながらも生徒が集まらず、開店休業状態のピアノ教室もあると聞きます。
そんな中、音大卒などの学歴も、音楽関係の職歴もない主婦であるあなたの元にピアノの生徒がどんどん集まってくるとは残念ながら考えにくいのが現状。
ここは、少々工夫が必要です。
音大卒でない主婦がピアノ講師になるための工夫
楽器店のピアノ講師をめざす
まずは順当に楽器店の講師採用試験に合格することを考えるのが早道と考えます。↓
-
音大卒以外でもピアノの先生になれる!低予算で目指す3つの方法
もしもあなたがピアノの先生を目指すなら、まずは音大のピアノ科で学ぶのが一番確実です。 関連記事 ピアノの先生になるにはどうすれば良いでしょうか ピアノ初心者を対象に教える時の演奏力はどれくらい?他に必 ...
続きを見る
上記のリンク記事では、ヤマハとカワイの音楽教室の講師採用試験の紹介をしました。
もう一件、「ローランドミュージックスクール」の講師採用システムをご案内しましょう。
電子楽器のメーカーであるローランドが主催する音楽教室で、音楽大学を卒業していなくても応募できます。
登録後、一定の研修を受講し、オーディションに合格すれば、自宅で「ローランド音楽教室」を開業する支援を受けられるようになります。
詳しくはホームページをご覧下さい。
https://www.roland.co.jp/school/recruit/
口コミでピアノ教室開業をアピール
ピアノ講師としての学歴・職歴を持たないあなたにとって、最も有効な武器は「口コミ」です。
なぜなら、チラシを配ったりホームページを作っても、そこに書き込んで集客アピールできる客観的な要素が今のあなたには無いからです。
それならばいっそ、友人知人やママ友などの人脈を頼って「ピアノ教室を開きたい」ことを多くの人に知ってもらい、まずは1人で良いので教え始めてみることが有効。
運よく1人でも習いたいという人が現れたらしめたもの。
その生徒に全力投球して、とにもかくにもピアノを弾けるように教え導いていきます。
周辺の相場よりもお安めの月謝でしっかりとした指導をしつつ、さらにコミュニケーション能力を発揮して生徒数を増やしていきましょう。
あとはあなたの努力と才覚次第という訳です。
ピアノの実力をネットで発信する
音大卒の学歴を持たない主婦の、もう一つの有効な武器。
それは、なんといってもネットでしょう。
特にYouTubeとInstagramは、ピアノなどの楽器の演奏ととても相性が良いです。
これらを利用しない手はありません。
私自身は年代的にほとんどIT関係のお世話にならずにここまできましたが、これからの時代は特にSNSを使った集客が主流になっていくと思います。
直接生徒と接しなくても、ネットを使ったレッスンなども可能なのではないでしょうか。
若いあなたなら、研究の余地は大いにアリだと思います。
色々と勉強してみて下さいね。
ココがポイント
音大卒でない人がピアノ講師を目指すなら、まずは楽器店講師になることを検討。自宅で開業するなら口コミとネットを駆使
あなたのピアノ教室を誰にアピールするか?
集客の工夫の次は、具体的にターゲットとする生徒のタイプをある程度絞っておくと良いと思います。
やみくもに色々な人にアピールしても、音大を卒業した人と経歴を比べられると明らかに不利だからです。
ここはまず、音大卒でないという学歴を逆手にとって、あまり他の先生方が参入してこない生徒層を開拓するのが吉。
例えば、以下のような人々を対象とした教室はいかがでしょうか。
大人の初心者・特に高齢者
最近は大人になってからピアノを習い始める方が増えています。
私も今までに何人かの大人の初心者の方を教えてきましたが、子どもの初心者と比べて特にどこかが違うとか劣るなどということはありません。
よく練習する人は上達が速く、練習時間の取れない人はあまり伸びません。
子どもたちと同じです。
ただ、やはり年齢が高い方ほど上達の速度はゆっくりめになります。
普通の主婦から転向してピアノ教師として働きたいあなたにとって、年齢層の高い方々は大いに有望です。
なぜなら、音大を卒業してバリバリ働きたい若い先生方にとっては、上達のゆっくりな高齢の生徒は「手がかかる」存在。
積極的にゲットしたい生徒層というわけではないからです。
ピアノを脳トレの材料としたい高齢者はかなり多いはず。
彼らを主なターゲットとして「グランドエイジのピアノ教室」などと銘打った教室を展開するのはアリと思います。
幼稚園入園前の小さな子どもたち
ピアノのレッスンなんてできるかしら。
未就園児のお母さんたちは、日々行き場所を求めています。
公園通いも良いですが天気の悪い日もありますし、何より単調な毎日に変化が欲しいもの。
週に1度とか月に2、3度、お友達の親子と楽しく遊びつつピアノのレッスンにつながるようなリズム指導が受けられる場所があれば歓迎されると思います。
ここでは、主婦であるあなたの人脈が役に立つはず。
もしかすると、その子どもたちのうちの何人かはあなたが主催するピアノ教室の個人レッスンに通うようになってくれるかもしれません。
自宅にピアノや電子ピアノを持たない生徒(✳︎要注意)
ほとんどのピアノの先生方にとって頭の痛い存在である「ピアノ・電子ピアノを買わない生徒たち」。
キーボードがあればまだ良い方で、紙で書かれた鍵盤やおもちゃのピアノで練習すると言い張る生徒(の保護者)は実在します。
多くのピアノ教室で持て余す彼らを、むしろ積極的に生徒として迎え入れるのは究極の荒ワザ。
正直トラブルも多いため積極的におすすめしたいやり方ではありませんが、どうしても生徒が集まらない時の最後の手段として頭の片隅に置いておいてはいかがでしょう。
ともあれ「ピアノのいらないピアノ教室」としてアピールすれば、一定数の生徒は確保できそうな気がします。
ただ、それが「あなたが望むピアノ教室の形」であるかはわかりません。
この方法を導入される場合は、事前に教室のルールなどをしっかりと決めておくことをおすすめします。
ココがポイント
他のピアノの先生方が積極的に参入してこない生徒層を開拓
音大卒でない主婦がピアノ教室経営を続けていくために一番大切なことは?
大学受験で音大ピアノ科を考えたくらいには弾けるんですが‥‥
ピアノの先生になるためには、音大や教育大で4年、あるいは短大や音楽専門学校で2年間勉強してからこの仕事に就くことになるのが普通。
その間、あなたは別の勉強をしていたのですから、ピアノ講師として働くのであれば、足りない部分を補うべく音楽の勉強を続けていく必要があります。
ピアノという楽器は奥が深く、単に「弾き方」「指の動かし方」を教えるだけではなかなかうまくいきません。
楽典や音楽史などの知識、譜面の読み方を指導する根気も必要です。
そして、先生がどれくらいの力量を持っているかということは、不思議と生徒たちに伝わってしまうもの。
音大卒の学歴を持たないあなたがピアノ教室を続けるために最も必要なことは、自ら学び続けることです。
先生が努力を続ける姿を見せることで、生徒たちに良い刺激を与えることができます。
そしてその結果として生徒が集まり、教室が長く続けられるようになっていくのです。
時間をかけてじっくりと生徒たちを伸ばしていけば、やがて先生であるあなたの「学ぶ姿勢」に共感する人が集まってくるはず。
その時、あなたの「音大を卒業していない」という経歴は、逆に強みとなります。
生徒は先生の背中を見て育つもの。
学び続け、努力を怠らないあなたのピアノ教室を、ピアノを本気で学びたい生徒たちでいっぱいにすることも決して夢ではありません。
ココがポイント
自ら音楽を学び続ける姿勢を見せることで音大卒でない経歴を逆手にとり、熱心な生徒を呼び込む
音大卒でない主婦&社会人からピアノの先生になる方法|やっぱりピアノを教えたいあなたへ・まとめ
- 音大を卒業していなくてもピアノ教室を開くことは可能
- まずは楽器店の講師を目指すのが早道
- 自宅で開業するなら口コミ、ネットを使って集客する
- どんな生徒を対象として教室をアピールするか考える
- 自ら音楽を学び続ける姿勢を生徒たちに見せることで教室を成長させる
長年温めてきた夢を実行に移そうとしているあなたに、心からのエールを送ります。
あなたならきっとできますとも。応援しています!
ピアノの先生を悩ませる「困った保護者」6タイプとは?こちらからどうぞ↓
-
ピアノ教室の困った保護者 6タイプ|対応方法と解決へのヒントとは
関連記事 非常識な保護者の例と対応方法|ピアノ教室の悩み5例・トラブルになる前に 【ピアノ教室】月謝の滞納を防ぐ方法|未納期間別に解説!悩む前に早めの対処を
続きを見る
ピアノレッスンにクレームが!対応方法を考えてみましょう↓
-
【ピアノ教室】レッスンへの保護者のクレームの対応方法|苦情?無茶ぶり?見極めが鍵!
関連記事 非常識な保護者の例と対応方法|ピアノ教室の悩み5例・トラブルになる前に 【ピアノ教室】月謝に関するクレームへの対処方法|保護者とのトラブル防止と解決策
続きを見る
できれば避けたい月謝に関するクレーム。対応方法はこちらから↓
-
【ピアノ教室】月謝に関するクレームへの対処方法|保護者とのトラブル防止と解決策
関連記事 非常識な保護者の例と対応方法|ピアノ教室の悩み5例・トラブルになる前に 【ピアノ教室】レッスンへの保護者のクレームの対応方法|苦情?無茶ぶり?見極めが鍵!
続きを見る