レッスン室に置くピアノについては以下の記事に詳しいです。↓
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この記事では、ピアノと楽譜・教本以外でピアノ・レッスン室に必要な備品について長年の経験を踏まえてお知らせして参ります。
目次
ピアノ・レッスン室の3つのマストアイテム
- 足台・補助ペダル
- メトロノーム
- 待合い用のイス
足台・補助ペダル
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子どもを対象としたピアノ教室を運営するなら、足台は決して欠かせません。
ピアノを弾く時の姿勢の基本は、両足の裏がしっかり床についていること。
生徒の足が床に届かないなら、足台はまさに必須アイテムです。
ペダル機能がついている補助ペダルであれば、小柄な子どもの生徒でもダンパーペダル機能を使うことができます。
メトロノーム
ピアノ教室のマストアイテムその2。
スマホアプリや、電子ピアノなどに付いている機能を使う手もありますが、昔ながらのメトロノームには捨てがたい味があります。
待合い用のイス
保護者の方がレッスンを見学したり、次の生徒が待つためのイスが必要です。
ということは、イスを置くスペースが必要ということに。
レッスン室があまりに狭すぎると外で待って頂くことになってしまいます。
個人のピアノ教室の意外な盲点です。
ピアノ教室のマストアイテム
- 足台(補助ペダル)
- メトロノーム
- 待合い用のイス
2台目のピアノ・電子ピアノなどの鍵盤楽器
レッスン室にピアノが2台あると、レッスンの幅が広がります。
先生が模範演奏をするときにいちいち生徒を立たせる必要がありませんし、連弾よりも音の厚みのある2台ピアノの曲の練習もできます。
また、グランドピアノの他にアップライトピアノがあれば、初心者の幼児などのレッスンならグランドよりも楽譜が見やすいなどの利点があります。
このようにサブピアノとして使うなら、電子ピアノも選択肢のひとつになり得ます。
連弾の練習の時、生徒が弾くメロディにかぶせて、別のメロディをヴァイオリンなどの弦楽器の音で弾くと面白い効果が生まれます。
また、ロック調などのリズムパターンを鳴らして気分を変えてみたりなどすると、生徒によってはとても喜びます。
ココがポイント
2台目の鍵盤楽器があるとレッスンの幅が広がる
リズム練習のための小さな打楽器類
小さな子どもの生徒たちにはリズム練習が欠かせません。
先生が弾く曲に合わせて等速(同じ速さ)で拍をたたいたり、リズム譜を読ませて実際に音を出したり。
逆に先生がリズムをたたいて正しいリズム譜を選ばせたり。
例えば、以下のようなものはいかがでしょう。
リズム練習用の小さな打楽器類
- タンバリン
- トライアングル
- マラカス
- カスタネット
- ウッドブロック
- すず
タンバリンは大きすぎると重くなるので直径18cmくらいが使いやすいです。
トライアングル独特の音色が可愛らしいです。
人気のある楽器のひとつ。
マラカス色々な種類があります。
果物の形をしたものや卵型のものなど可愛らしいです。
カスタネット幼稚園でおなじみのカスタネット。
小さな子どもの手に扱いやすく、シンプルなつくりでありながら音もよいです。
ウッドブロックすず
これらをセットで販売しているものもあります。
ココがポイント
小さい子どもたちのレッスンには小型の打楽器が活躍
ピアノ教室の定番・文房具類
ピアノ教室に必要な文房具類
- 月謝袋
- 鉛筆・赤鉛筆
- 鉛筆削り
- ホワイトボード
- ノート
- ふせん
- シールなど
月謝袋は100円ショップにもありますが、デザインの可愛いものはAmazonのほかヤマハでも買えます。
いつも何種類か置いておき、生徒に選んでもらいます。
ものすごく真剣に悩む姿が可愛らしいです(笑)。
鉛筆・赤鉛筆シャープペンシルは、芯がポキッと折れると鍵盤の間に入り込んでやっかいなことに。
なので、ピアノレッスンには鉛筆を使います。
濃さは「B」くらいのやや濃いめのものが使いやすいです。
赤鉛筆は、反対側が青鉛筆になっているものが便利。
特に重要なポイントを青で書いたりします。
100圴ショップのものはやはり書き心地がイマイチです。
鉛筆削りというわけで鉛筆削りは必需品。
昔ながらのぐるぐる回すものを使っています。
ホワイトボード書いては消せるホワイトボードはとても便利。
マーカーやマグネットとセットで使います。
ノートノートは、常に100円ショップで多めに買い込んで切らさないようにしておきます。
生徒ごとにレッスン記録をつけたり、新規入会者の覚書きとして使ったり。
連絡帳としても使えますし、確定申告前にも活躍します。
ふせん最近よく使うようになりました。
宿題に出したページとページが離れていると、教えている方も習っている生徒も忘れてしまったりします。
ふせんが貼ってあれば思い出せます。
シールシールをよく使う先生は多いです。
ココがポイント
こまごまとした文房具類が必要。月謝袋、鉛筆と赤鉛筆は100円ショップ以外をおすすめ。
音楽の参考書・その他
楽典参考書
楽典とは、音楽理論の初歩、基本的な部分のこと。
私はいつも生徒たちにドリル形式の宿題を出していますが、曲の中でも説明が必要な新しい楽典事項が出てくることがあります。
そんな時、難しくない言葉で書かれた参考書は説明の助けになります。
また、種類の多い音楽用語をド忘れしたときにお世話になることも(笑)。
教室に一冊置いておくと安心です。
作曲家の学習マンガ
偉大な作曲家の伝記を子どもたちにはどんどん読んで欲しいものですが、今の時代はなかなかそうもいかないようです。
解決策のひとつがこれ。
モーツァルトなどの小品を初めて弾く生徒に、説明のために見せると興味を示してくれます。
マンガになっていれば眠くなることもなく、楽しく読むことができますし、レッスンに早めに来てしまった生徒に読ませる手も。
地球儀
意外にも、地球儀はとてもお役立ち。
ドイツやイタリアの作曲家の作品を学ぶとき、「さ〜て、イタリアはどこにあったかな〜」などと言いながら地球儀をくるくる回すと、ほとんどの生徒が食いついてきます。
「オーストリアを探してみて」と頼むと、大いばりでオーストラリアを指差す子もいて、とてもレッスンが盛り上がります。
何よりも、地球儀を回すことで、自分が学んでいる音楽が地球の反対側のものだということが実感できるようで、改めて曲に対する興味が湧いてくる様子。
特に小学校高学年以上の生徒に有効です。
ピアノ教室の備品として購入される時は、気候や地形に焦点を当てた「地勢図」より、国名などを探しやすい「行政図」タイプのものがおすすめです。
ココがポイント
楽典参考書があると安心。作曲家の学習マンガ、地球儀で生徒の興味を引くことが可能
まとめ
ピアノ教室のマストアイテム
- 足台・補助ペダル
- メトロノーム
- 待合い用のイス
ピアノ教室に必要な備品・あると便利なもの
- リズム練習用の打楽器
- 鉛筆、ノートなどの文房具
- 2台目の鍵盤楽器があるとレッスンの幅が広がる
- 楽典参考書があると安心
- 学習マンガと地球儀は生徒の興味を引くのに有効
先生によって、ピアノレッスンのやり方は実に様々。
100人のピアノの先生がいれば、100通りのやり方があります。
ここにあげたのはあくまでもひとつの例。
あなたのピアノ教室では、あなたにとって使いやすい備品をノウハウとともに少しずつたくわえていって頂けたらと思います。