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ピアノ教室とお金

ピアノ教室個人レッスン・月謝設定のキホン

ピアノの鍵盤上の一万円札

ピアノの個人教室を開く時、月謝(レッスン料)をどのように決めるかは悩ましい問題です。

高額すぎると生徒募集が難しくなりますし、あまりに低額過ぎるのも避けたいですよね。

 

私の経験上、特に個人レッスンの場合、一度低めの金額で決定してしまうとなかなか改訂(値上げ)しにくいものです。

それだけに最初が肝心。

一緒に考えて参りましょう。

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ピアノ教室の月謝を決める時・いろいろな方法の例

卓上カレンダー

一口にピアノ教室といっても様々な形態があります。

個人レッスンかグループレッスンか。

対象年齢は子供か大人か、初心者か経験者か。

 

ここでは話を簡単にするために、「子供のための個人レッスンの月謝」について考えてみます。

毎週ピアノレッスンに通う小学校低学年の生徒の月謝を決定する時の、基本的な考え方の例をご紹介します。

年間のレッスン回数を決める

まず決めるべきは、年間のレッスン回数です。

一年は約52週間。

5週目を休みとすると1ヶ月4回、年間48回。

年末年始とお盆休みを考慮に入れると年間46回が最大値と私は考えます。

 

ただ、これですと祝日休日も稼働することになります。

生徒側も都合が悪いことが多く、その都度振替えも大変ですので、私は2回の余裕をもって年間44回としています。

それぞれの教室によって自由に決めて良いのではないでしょうか。

年間40〜42回、または1ヶ月3回で39回としている所も多いようです。

1回のレッスン時間を決める

1回あたりのレッスン時間をどれくらいの長さにするか。

これはおおむね、生徒の年齢と経験によって決まってきます。

 

幼稚園から小学校1年生くらいまでは集中力があまり持続できません。

また小学生であっても2年生の秋以降ですとかなり落ち着いてレッスンできるようになることが多いです。

そこで、1年生の入門者なら30分、3年生の経験者なら40分、などのように決めていきます。

 

ただここは個人差があり、一概に言えません。

年齢が低くても集中力がある子、学年が上でも持続しない子もいますので工夫の余地があります。

地域性も考慮する

以上のことを考えつつ金額を決めていくわけですが、もうひとつ念頭においた方がいいのは教室を開く地域についてです。

物やサービスの価格は、地域によってかなり差があります。

ピアノ教室は基本的に地域に根ざした形で運営されるものなので、まずはお住まいの地域のピアノ教室の相場を調べることをお勧めします。

以下をヒントにされると良いかもしれません。

大手の音楽教室の授業料・各種料金を参考にする

例えば、「ヤマハ音楽教室」では、月謝や教材の価格は全国変わりませんが、入会金と施設費が地域によって変わります。

また、「カワイ音楽教室」では、入会金と運営費だけでなく月謝も地域によって変わります。

詳細はそれぞれのホームページでご確認下さい。

チラシ・地域の情報誌などからリサーチ

お住まいの地域には、すでに大小様々な音楽教室、ピアノ教室があると思われます。

それらの教室で、ピアノがどれくらいの金額で教えられているかを調べるにはアナログなやり方が有効。

新聞と一緒に配られるチラシや銀行の張り紙、地域によって無料で配られるミニ情報誌などをチェックしてみて下さい。

金額の他にレッスン時間や回数などが記載されており、とても参考になります。

ピアノ教室紹介サイトを参考にする

ネットには音楽教室・ピアノ教室を紹介するサイトがあります。

地域や希望条件を入力すると、登録している先生方の教室情報にアクセスすることができます。

登録費用などもかかりませんので、ここでじっくりと様々な教室についてリサーチが可能。

最大手は「PTNA(ピティナ・一般社団法人全日本ピアノ指導者協会)」です。

ぜひ参考にしてみて下さい。

ピティナのサイトはこちら↓

https://www.piano.or.jp

ピアノの月謝の決定方法いろいろ・3つの例

電卓・財布・五千円札

さて、いよいよ本格的に月謝の金額を決めていくわけですが、その際にも色々な考え方、決め方があります。

例を挙げると、以下のような決め方をするケースが多いようです。

テキストのレベルから決める

生徒が使っているメインテキストによって月謝額を決めるやり方です。

個人の教室に多くみられる考え方で、保護者の理解を得やすいという利点があります。

ただし、練習をして来ない生徒は何年経っても金額が上がらないという難点が。

また、手のかかる生徒ほど金額が低いという、少々残念なことになりがちです。

年齢または年数で決める

レベルなどに関係なく、「小学生は◯円」「中学生は△円」などのように、年齢が上がるごとに自動的に金額をあげていきます。

あるいは年齢でなく、入会してから◉年経った方はいくら、のように決めておけば、金額設定に悩む必要がありません。

生徒が練習してこなくても金額をあげられるという利点があります。

そのかわり、学年が上がるタイミングで一斉に退会されるリスクもあります。

時間の長さで決める

テキストのレベルや年齢に関係なく、レッスン時間の長さによって月謝の金額を決めるシステムです。

練習の薄い生徒はレッスン時間を短く設定しておけば、お互いにそういうものと割り切ることもできますし、年齢が低くてもやる気のある生徒は時間を長めにとって金額も高めに設定できます。

合理的ではありますが、生徒のレベルが上がっても保護者の意向でレッスン時間を伸ばせないということが起こり得ます。

 

この他にも先生によって様々な考え方、教室ごとのやり方があります。

いずれも一長一短ですので、どの先生も色々工夫されています。

経験によってご自分の教室に合うやり方が分かってくると思いますので、最初からあまり心配されなくても大丈夫。

それでも、まずは基本的な考え方を押さえておくことで、ご自分のスタンスをはっきりと意識することができます。

私のピアノ教室での月謝額(参考)

グランドピアノ

ご参考までに、私の教室での月謝の設定金額を記しておきます。

あくまで一例でありまして、参考資料としてとらえて頂ければと思います。

  • 神奈川県横浜市内・個人レッスン主体
  • 年間44回レッスン
  • 30分枠‥‥7000円/月
  • 40分枠‥‥8000円/月

テキストや年齢ではなく、時間枠の長さによって月謝の金額が変わるやり方を採用しています

時間枠での月謝金額を決める方法を詳しく解説する記事はこちら↓

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40分を超える時間枠についてはご相談に応じています。

また、30分より短い時間枠の設定はありません。

 

私も色々なやり方で月謝の金額を決めて、教室を運営してきました。

人並みに色々経験し、現在の方法で落ち着いた所です。

何年もの間、トラブルや悩ましい出来事などは起こっていませんので、とりあえずうまくいっているようです。

ピアノ教室個人レッスン|月謝の金額決定方法いろいろ・まとめ

植木鉢と電卓

まとめてみました。

月謝の金額を決定する時の基本的な考え方

  • 年間のレッスン回数を決める
  • 1回のレッスン時間を決める
  • 地域のピアノレッスンの相場を知る

月謝の金額を決定する時の考え方の例

  • テキストのレベルから決める
  • 年齢や経験年数で決める
  • レッスン時間の長さで決める

ここにあげたのは、あくまでも「毎週習いにくる子ども」を対象とした、月謝の金額を決める時の例です

異論は当然ありましょうし、どのやり方が正しいとか間違っているとかなどは一概に言えません。

あくまでも教えようとする先生と、教わる生徒さんの間で納得のいくシステムであれば良いと思います。

 

お金の話はなかなか微妙で繊細な問題なので、保護者とのコミュニケーションもとりづらいのが実情です。

私もまだまだ研究の余地があると個人的に感じています。

これからも定期的に重要トピックとして扱っていきたいと思っています。

 

お読み頂いてありがとうございます。

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福耳

ピアノ教師歴約40年。 東京都西部のとある音楽大学卒業後、いわゆる「街のピアノの先生」として活動してきました。 ごく普通の子供たちにピアノという楽器の素晴らしさを伝え、音楽を生涯の友として過ごすためのお手伝いをするのが目標です。

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