ピアノ教室を運営する上で、入会金は必要なお金であり、ある種の「フィルター」としての効果もあるというお話をしました。↓
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ピアノ教室で入会金をもらう3つのメリットとデメリット解決法!入会金制度をおすすめする私の体験談
音大卒業したら本格的にピアノ教室始めるつもりなんですが、入会金ってもらうものですか? 福耳入会金はきちんと頂くことをおすすめしますね。 生徒がピアノ教室への入会を決めたとき、まずは教室規約を渡して月謝 ...
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大手の音楽教室と比べて規模の小さい個人のピアノ教室は、入会金はいかほど頂くのが適当でしょうか。
それ以外の、いわゆる「運営費」などの諸経費についてはどうでしょうか。
今回は、あなたの教室での月謝以外の費用をどのように設定すればよいかというお話です。
目次
ピアノ教室の入会金の相場
大手音楽教室の入会金の相場
大手の楽器店が主催する音楽教室では、入会金はどれくらいの金額に設定されているのでしょうか。
暮らしのポータルサイト「AllAbout・『子どもの習い事にいくらかかる?その目安』」では、大体の傾向を知ることができます。↓
子どもの習い事にいくらかかる?その目安[学費・教育費 ]All About
上の記事では、ピアノ教室の入会金の目安は10000円となっています。
大手の楽器店のウェブサイトでは以下のようになっています。↓
ヤマハ音楽教室・横浜市中心部教室費用一覧
カワイ音楽教室・横浜市中心部教室費用一覧
カワイ音楽教室 MS鉾浜|神奈川県横浜市中区のピアノレッスン
子どもから大人までを対象とした島村楽器ピアノ教室の費用一覧
大手の音楽教室の入会金の相場も10000円前後。
上記ポータルサイトに記載された金額と一致しています。
首都圏大手ピアノ教室の入会金の、ひとつの目安と言えそうです。
個人のピアノ教室の入会金相場
個人のピアノ教室では、もう少し抑えた金額になります。
あちこちのお教室のウェブサイトを拝見すると、だいたい3000円〜5000円という金額が多いようです。
福耳の教室も同じくらいの金額。
また、入会金は無料というお教室も多いです。↓
ココがポイント
首都圏の大手の音楽教室の入会金の目安は10000円前後。個人の教室では3000〜5000円程度が多い
ピアノ教室の入会金割引制度とは
在籍する生徒の弟妹や友人などの紹介による入会希望者には、入会金の一部を割引するシステムを設けている教室は多いです。
入会金がピアノという楽器に対して熱意を持つ生徒かそうでないかを振り分ける「フィルター」になり得るのなら、在籍する生徒の紹介者にはある程度の入会金の割引を認めるのは理にかなった話です。↓
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ピアノ教室で入会金をもらう3つのメリットとデメリット解決法!入会金制度をおすすめする私の体験談
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各教室にもよりますが、紹介者には入会金を一律半額にしたり、場合によっては無料としているところもあります。
上に貼った記事では、困った生徒に手を焼きつつ入会金制度に救われた体験談を記しました。
一方、教室の理念に共鳴し、熱心に通ってくださる生徒(保護者)は歓迎したい。
「身元」の確かな生徒には入会金を50%ないし100%オフにして優遇することで、教室の理念を共有する生徒を増やす戦略です。
ココがポイント
紹介者には入会金の割引をする教室は多い。教室理念に共鳴する生徒を呼び込みたいとする戦略によるもの。
ピアノ教室の維持管理費用について
二大大手音楽教室のほか、規模の大きなピアノ教室では月謝のほかに「施設維持費」「運営費」などの金額を徴収するところが多いです。
上の項のリンクから各音楽教室の諸経費もわかります。
ヤマハ音楽教室では、施設費は月額2000円となっています(税抜)。
同じく、カワイ音楽教室では月額1870円、島村楽器では1650円〜の運営管理費が徴収されます(税抜)。
これに対して、個人の教室で「運営費」などを徴収しているところは少ないです。
ココがポイント
大手楽器店では施設維持費・運営費などの費用を徴収する場合が多い。個人の教室では通常徴収しないケースがほとんど。
まとめ
- 首都圏大手楽器店主催ピアノ教室の入会金の相場は10000円前後
- 個人のピアノ教室の入会金のボリュームゾーンは3000〜5000円
- 弟妹や友人などの紹介で入会する生徒は入会金を割引したりオフにして優遇するケースがある
- 大手音楽教室では維持費・施設管理費などの別途費用を徴収することが多い
- 個人の教室では施設費などを請求する教室はまれ
今回、改めて大手楽器店と個人教室の入会金および諸費用を調べてみて、これほど大きな差があったことに改めて驚きました。
そして、これほどの金額差がありながらも大手楽器店への入会を希望するピアノ初心者が多いという事実にも気付かされました。
私たち個人レッスン主体の小さなピアノ教室は、とてもこれらの大手教室に宣伝や集客の面ではかないません。
それでも工夫次第で魅力のある教室を運営していくことは十分可能なはず。
むしろ小さい教室だからこそできる創意工夫を続けていきたいものです。
これからも、ともに学び続けようではありませんか。