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ピアノ教材おすすめ

ピアノ学習者のための音楽ドリルおすすめ|テストで満点をねらう年齢別最適教材よりすぐり7選!

音楽の勉強をする少女
ピアノを教えていて思うんですが、楽譜の基本的なルールがわかっていない子が時々いるんですよね。音の長さとか音階の成り立ちとか‥
福耳
音楽のルール、つまり楽典を学ぶためのドリル教材をやってもらうのがおすすめです。

ピアノ教室開業に必要な備品をご紹介した以下の記事で、私は生徒たちに「ドリル形式の楽典の宿題を出している」というお話をしました。↓

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「楽典」とは、楽譜を読み込むための音楽のルールであり、初歩の音楽理論のことです

系統だった学習をしていかないとすぐには身につきませんし、レッスンで教えた事柄も繰り返し学習していないと子どもはすぐに忘れてしまいます。

 

この記事では、長年にわたって様々な音楽・楽典ドリルやワークブックを使用してきた私が、ベストと判断したおすすめ教材をお伝えして参ります。

ここにあげた教材で学べば、子どもたちの多くは学校の音楽のテストでいつも満点を狙えるような力がつきます

年齢別にご紹介して参ります。

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ピアノ学習者のための音楽ドリル・目的と年齢別目標

音符とボトルアート

とかくとっつきにくい楽典の勉強。

レッスン中に必要な学習事項を説明しても、どこか上の空というか、いまひとつピンとこない子どもはいるものです。

はっきりと「ピアノは好きだけど理屈っぽいのはキライ」と言い放つ子も。

 

ピアノは自力で譜面を読んで音楽を組み立てていく楽器ですので、基礎的な楽典の知識は必須。

このままでは曲が進むにつれて困ったことになります。

福耳
私の教室では、大人の生徒さん以外は全員例外なく楽典のドリルをやってもらっています。

「楽典ドリル」とか「音楽ワークブック」など呼び方は色々ですが、目的とするところは「初歩の音楽理論事項の理解」

例えば、以下のような項目がそれに当たります。

  • 音の高さ・音価(音の長さ)など楽譜の仕組み
  • 強弱記号・速度記号などの様々な記号
  • 演奏に関する用語
  • 音程(音と音の隔たり)の数え方と種類
  • 音階の仕組みと種類・調の見分け方など

全部を一度に理解させることは難しいので、年齢別に目標を考え、それに見合った教材を与えることでより効果的に定着させることを意識しています。

福耳
年齢別の目標として以下のようなポイントを考えました。
年齢別楽典・音楽ドリル学習の目標
幼稚園児 ①指先の発達を促す

②学習の習慣づけ

小学生 ①レッスンで習ったことの復習

②新しい楽典事項の理解と確認

③学校の音楽のテストで満点を狙う(高学年〜)

中高生 ①音楽の成績を最上位にする

②私立学校のハイレベルな音楽授業に対応する

以下、年齢別におすすめの教材をご紹介していきます。

ココがポイント

ドリル学習の目的は初歩の音楽理論事項の理解。年齢別に目標を設定するとよい。

幼稚園児のためのおんがくドリルおすすめ

ホワイトボードに書かれた音符

幼児のドリル学習のポイントは以下の2つです。

  • 指先の発達を促す
  • 学習の習慣づけ

よいこのワーク・ブック1・2

サーベル社:よいこのワーク・ブック 1・2

著者:遠藤蓉子

幼い子どもに負担をかけることなく楽典の基礎の基礎に触れることできるように書かれた教本です。

「ド」や「レ」の音に見立てた果物の絵に色を塗ったり、音符を書き込むという作業を通じていつの間にか指先が鍛えられます

 

果物の名前をリズム練習に見立てたり、譜面に書かれた音を音名と結びつけるドリルなど、幼稚園年中〜年長の子どもの発達に合った課題の数々は決して子どもを飽きさせません。

毎回のレッスンで少しずつ宿題に出すことで自然に学習の習慣がつきます

新版がくてんドリル①

Gakken:ぴあのどりーむ新版・がくてんドリル①

著者:田丸信明 編

以下の記事で紹介したピアノ教材「ぴあのどりーむ」準拠の音楽ドリルです。↓

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「どりーむ」準拠とうたってはいますが、ミドルC(中央ド)から音域を広げるタイプの教本で学ぶ全ての子どもが使用することができます。

鉛筆を持って「書く」作業が求められるので、学齢に近い幼稚園年長児向きの教材です。

ココがポイント

幼稚園児のための音楽ドリルおすすめは・「よいこのワーク・ブック」、「新版がくてんドリル」①

小学生のための音楽ドリルおすすめ

ピアノの前に座る少女

小学生の楽典ドリル学習の目標は以下の3つです。

  • レッスンで習ったことの復習
  • 新しく学ぶ楽典事項の理解と確認
  • 学校の音楽テストで満点を狙う(高学年)

新しく学んだ記号や楽典用語は、繰り返し繰り返し、何度も形を変えた設問で学習することで確実な定着を図ります。

以下の教材に時間をかけてゆっくり取り組むことで、学校の音楽のテストでは確実に満点を取れる力がつくはずです。

新版がくてんドリル①〜③

Gakken:ぴあのどりーむ新版・がくてんドリル①〜③

著者:田丸信明 編

「幼稚園児向き」のところで紹介したドリルですが、本来小学生向きです。

単に音符を書いて覚えるだけでなく、リズム練習やおんぷの足し算・引き算などの課題によって理論的に考える習慣を則す作りになています。

また、「ぜんおんぷでかきましょう」「ふてん二分おんぷでかきましょう」など、ややトリッキーな問題もあり、学校の勉強やテストの準備にもなります

 

このシリーズは③まで進んだところで、私は次にご紹介する同じ著者の別の教材にうつります。

同じことを繰り返し、形を変えて学習することで定着を図りたいからです。↓

ピアノ教室テキスト 新版おんがくドリル③〜⑦

Gakken:新版おんがくドリル③〜⑦

著者:田丸信明 編

著者が同じなので上の教材と似ていますが、「ぴあのどりーむ」準拠ではありません。

③(基礎編)から④⑤(応用編)、⑥⑦(発展編)に至るまでに楽典の基礎を一通り学べるように編集されています。

音価(音の長さ)、リズム練習、紙に書かれた音符と鍵盤を連動させる問題を繰り返し書いて学ぶことで、楽典の基本が知らず知らず身につくようになっています。

毎週欠かさず1〜3ページずつ宿題として出していくと分量として適当なようです。

ピアノ教室テキスト おんがくドリルワークブック③〜⑦

Gakken:音楽ドリル ワークブック③〜⑦

著者:田丸信明 編

上記の「おんがくドリル」の応用教材。

「音楽ドリル」で学んだことをさらに発展させ、記憶への定着を図ります。

単に音符を「書く」だけでなく、ひねりを加えた問題を解くことで「論理的に考える」ことを促します

 

私は「おんがくドリル」③が終わったら「ワークブック」③、「おんがくドリル」④終了後「ワークブック」④‥のように交互に使用しています。

これにより、生徒の負担は少なく、長期的な記憶の定着につながると考えています。

全部やるとなるとかなりの分量になりますね。生徒が途中でイヤになったりしませんか?
福耳
長続きのコツは、生徒に「こんなのカンタン」と思わせるような、少し易しすぎるくらいのレベルのものを数多くこなすことです。

生徒のやる気によって宿題の分量を加減しつつ、気長に取り組ませるのがおすすめです。

ココがポイント

小学生の楽典学習は、易しい教材を数多くこなして定着を図るのがコツ

中高生のための楽典ドリルおすすめ

学校の教室

中高生の楽典学習の目標は以下の2つです。

  • 音楽の成績を最上位にする
  • 私立学校のハイレベルな音楽授業に対応する

ジュニアクラスの楽典問題集

ドレミ楽譜出版社:ジュニアクラスの楽典問題集

著者:森本琢郎・池田恭子 共著

楽典の基礎知識をまとめた総合問題集。

先に重要事項の説明ページを読み、それに対応する問題を解くというスタイルになっています。

説明文も充実しているので、楽典の参考書として使うこともできます。

やや問題の量が少ないので、コピーをとって何回も復習することをお勧めします。

一目瞭然!目からウロコの楽典 基礎編

yamaha  music media:一目瞭然!目からウロコの楽典 基礎編

著者:佐々木邦雄

「ジュニアクラスの楽典問題集」と似ていますが、学習のポイントが見開き2ページで簡潔に図解説明されているのが特徴です。

楽典事項の説明は短く、図や表をパッと見て感覚的に理解できる子に向いています。

解答欄に間違えやすいポイントが吹き出しで解説してある親切設計。

この教材も、コピーして何回も復習するとよいと思います。

 

どちらの教材も、文部科学省の中学校学習指導要領のレベルを超えて、一部の私立学校のハイレベルな授業内容にも対応できる作りになっています。

福耳
公立中学校の生徒に使うなら、全部をやらせる必要はありません。解説ページを辞書のように使うのがおすすめです。

ココがポイント

中高生への楽典学習の目標は学校の音楽の成績を最上位にもっていけるようにすること

まとめ

黒板に書かれた棒グラフ

  • 音楽ドリル学習の目的は初歩の音楽理論事項の理解
  • 年齢別に目標を定めて定着を図る
  • 幼稚園児の楽典学習の目標は、・指先を鍛える・学習習慣をつける
  • 小学生の目標は、・レッスンの復習・新しい用語などの理解と定着・学校のテスト対策
  • 中高生の目標は、・学校の音楽の成績を最上位にすること
年齢によって楽典を学ぶ目的が違うんですね。
福耳
私の考えではそうです。楽典の学習はとても大切ですが、地味なのでモチベーションが必要。特に「学校のテストや成績」というのは強い動機づけになります。

ピアノを弾くことと、細かい楽典事項を理解してペーパーテストで良い点数を取るのは、実はまったく違う能力が必要です。

私が信念をもって生徒に楽典を学ばせるのは、「何年もピアノを習っているのに学校の音楽のテストで良い点が取れない」ケースがあることを発見したからです。

保護者にしてみれば、こんな残念な話はありません。

 

生徒全員にドリルの宿題を課し、学校のテスト対策にも気を配った結果、複数の保護者から「おかげでテストで満点が取れました」「音楽の成績が上がりました」といった、嬉しい報告が続いています。

ピアノを上手に弾かせるのが私たちの仕事ですが、そこに「学校のテストや成績」という視点が入るだけで保護者の評価も高まります

生徒たちに積極的な学習習慣をつけることを心からおすすめするものです。

幼稚園の生徒のための学年別おすすめピアノ教本はこちらの記事に詳しいです↓

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福耳

ピアノ教師歴約40年。 東京都西部のとある音楽大学卒業後、いわゆる「街のピアノの先生」として活動してきました。 ごく普通の子供たちにピアノという楽器の素晴らしさを伝え、音楽を生涯の友として過ごすためのお手伝いをするのが目標です。

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